2011年6月28日火曜日

木の実とか

最近牧場は、梅雨なのに晴れた日が多いです。今日も一日晴れて過ごしやすい陽気でした。
ヤマボウシの花
売店前の園地にあるヤマボウシの木に花が咲いていました。秋になると赤い実がなります。熟した実は食用になり、そのまま食べてもおいしいですが、果実酒にも適しているそうです。

モミジイチゴ
牧場に生える木イチゴの仲間では、一番早く実が生る種類で最近たくさん見かけます。熟した実は生食で食べるととても甘くて美味しいです。生食のほかにジャムにも適しています。木イチゴの仲間は、この他にクサイチゴ、クマイチゴ、ニガイチゴなどが牧場内に生えています。

の実
桑の実も最近やっと黒く熟してきました。そのまま食べても甘くておいしいですが、ジャムにも適しているそうです。

夏の牧場内には木イチゴや、桑の実など食べられる実のなる木がたくさんあります。また秋になると栗やサルナシ、マタタビ、ヤマブドウ等が採れます。興味のある方は、牧場周辺のハイキングコースを散策してみてください。

ヤギ
最近めめちゃんも草を食べるようになりました。   石橋

2011年6月24日金曜日

水辺の生き物

牧場には、沢がいくつも流れています。沢の中にはサワガニやサンショウウオ、カエル、魚等たくさんの生き物が住んでいます。

水がとてもきれいで冷たいです!
サンショウウオ
石と模様が似ているので分かりにくいですが真ん中にいます。
沢の淀みにある石をひっくり返すとたまにいます。

カエル
たくさんの種類のカエルが生息していて、いろんな鳴き声がします。

他にも夜になれば「ホタル」が沢の近くを飛んでいたりします。
夏になると親水広場で水遊びをする子供たちを良く見かけます、これから暑いシーズンを迎えるので着替えを用意して親子で水遊びもいいかもしれませんよ。

親水広場
ちなみにこの写真が親水広場です、隣に山羊が放されています。奥に見える丸い池には金魚などの魚が泳いでいます。       石橋

2011年6月21日火曜日

今晩は、初ブログです。

 今晩は。
初めてブログを書かせて頂きます、くさかべです。
以後、宜しくお願い致します。

本日の写真は、放牧地から牛舎へ戻る牛の行進です。




牛達を呼び始めると集まってきます。
帰る時間になると入口で集まっている事もあります。
ですが、右端でまだ寝ている牛がいますね。
居心地が良くて帰りたくないんでしょうか。
たまに本当に寝坊をして、後から走って追っかけてくる牛もいますよ。
 


放牧地を出発しました。
性格がでるのか、道の真中を堂々と歩く牛、道の端を遠慮がちに歩く牛と様々です。
道を大きく外れて歩くのは若い牛が多いみたいですね。
行進をしている牛達は、女の子だけです。
  



一目散に走って帰る牛、のんびりとマイペースで帰る牛と様々です。
奥の方では道草をしている牛達がいますね。
牛を追っていると、道草をくう、という言葉の意味が良く分かります。



 

約100頭の牛達が、蟻の行進の様に歩いて行きます。
先頭はもう随分と先に行ってしまいました。
牛舎に到着している牛もいるかもしれませんね。
ですがまだ右端で道草をしている牛達がいます。
因みにあんまりのんびりしていると、最後尾の職員に追われます。
 


 この牛の行進は今の時期ですと、
  
  ①朝 5時過ぎ(放牧地からの帰り)
②朝 8時前後(放牧地へ出発)
   ③昼 13時過ぎ(放牧地からの帰り)
 ④夕 16時過ぎ(放牧地へ出発)

4回観ることが出来ます。


どうでしょうか。
実際に観てみたくなったでしょう?
興味がある方は是非遊びにいらして、気軽に職員に声を掛けて下さいね。
それでは。
                                 
                                 畜産部 くさかべ

2011年6月16日木曜日

春蝉

最近、牧場では蝉の鳴き声が聞こえます。6月なのに早い羽化だな~と思って詳しいスタッフに聞いてみると「春蝉」という種類の蝉だそうです。その人によると春蝉は、比較的標高の高い高原に生息して5~6月に鳴く蝉だそうです。
春蝉
収穫したてのロールベールサイレージにくっついて鳴いていました。

ロール
ちなみにこれがロールベールサイレージです。簡単に略してロールと呼んでいます。干した牧草を丸めてラッピングしたものです。

蝉以外にも多分「平地」ではなかなか見ない虫を見かけます。

蝶?蛾?
緑色の小さいトンボ

最近、子牛のエサを狙ってたぬきが出没します。
たぬき
かわいらしいのですが、牛にうつる病気を持っている場合があるのであまり来てほしくない動物です。この他にもキツネとアナグマが子牛のエサを狙いに来ます。この間の夜に三匹でケンカしているところを目撃しました。

まだテレビ効果が、続いていて通信販売が好調です!今週末は、日曜が晴れる予報なので牧場に遊びに来てください。
フジ
今週は牧場のフジ棚が見頃です!    石橋

2011年6月11日土曜日

TV効果

 この間放送してもらった、「あさイチ」のおかげで通信販売が大盛況です!なかでもバターの売れ行きが好調です。自分も料理に牧場のバターなどの乳製品を愛用していますが、とても濃厚で風味もよく美味しいです。
 バターだけではなく牛乳、チーズも料理に良く合うので是非おためしください。ちなみにチーズは、そのまま食べるならチェダーチーズ、料理に使うならゴーダチーズをお勧めします。機会があったら、このブログで牧場の乳製品を使ったレシピ等も紹介しようと思います。
 牧場への来場者も「テレビを見て来ました。」という方がたくさんいらっしゃいました。テレビ効果は非常に大きいです。

バター


今年の梅雨は晴れ間が多く、日中に晴れて夜に雨というパターンが多い気がします。今日も、雨は朝のうちだけで午後は快晴になりました。明日の日曜日も雨の予報でしたが、晴れに変わったようです。気温も上がりそうなので涼しい牧場に遊びに来てください!    石橋

2011年6月8日水曜日

TV撮影

 明日の朝9時頃、NHK「あさイチ」という番組内で神津牧場を紹介してくれるそうです!(生放送)
今日のお昼頃から番組スタッフの方たちが準備のために来場していました。
内容は、「牛の放牧」と「神津バター」をメインに撮影するそうです。是非ご覧ください!

 今日は、最近仕事中に歩いた「香坂峠遊歩道」と「物見山」の登山道を少し紹介します。
仕事では、牛を追って香坂峠遊歩道を歩き、通称「峠」という牧区に牛を連れて行きました。もちろん本来は「牛」ではなく「人」の通る遊歩道です。

九輪草の群生
香坂峠遊歩道の途中にある「水口」と呼ばれる放牧地に咲いていました。遊歩道からもきれいに見えます。この放牧地は湿地帯が多く梅雨の時期は、水が出ることから水口と呼ばれています。


ヤマブキ
香坂峠遊歩道上部と物見山は、標高が高い(1300m位)ので、下では咲き終わった草花がまだ見られます。

物見山近辺には、「峠」と呼ばれる放牧地がいくつかあって、放牧している牛のほとんどは雄牛です。この牛たちは冬までこの山の上で過ごします。物見山の山頂に行くと牛たちの放牧してある風景が冬以外いつでも見ることができます。

荒船山
物見山の山頂からは放牧地の牛以外にも荒船山や浅間山、妙義山などの山々がよく見えます、また天気が良ければ軽井沢の街も見えます。「物見山」という名前どうり景色の良いところですので足に自信のある方は登ってみてください。

牧場の周辺には遊歩道やハイキングコース、登山道があります。お手軽な「展望台ハイキングコース」(1周20分位)から、荒船山、八風山などの登山道までいろいろあります。体力に合わせたコースを選んで挑戦してみてはいかがでしょうか?
ちなみに雨の後などには、土がドロドロになっていることがあるので防水性の高い靴で登るのをお勧めします。    石橋

2011年6月6日月曜日

なぜジャージーなのか?

 今年も放牧が始まったので、少し固い話になりますが神津牧場の牛飼いの原点についていくつか紹介してみたいと思います。神津牧場の特徴の一つはジャージーに特化していることですが、そのあたりの訳について紹介します。
 神津牧場では、現在、100haの草地に、搾乳牛90頭をはじめ約200余頭のジャージー種のみ飼養しています。明治38(1905)年にはアメリカ、カナダから優良種畜を45頭導入し、一挙に改良を進めたという記録もあるように、連綿と日本ジャージー種とでもいうべきものを作ってきました。ジャージー種は、ホルスタイン種に比較して小型で性質が温順で運動性があるため飼養しやすく、粗飼料利用性に富み、高い脂肪分、無脂固形分の牛乳を泌乳する利点を有しています。また、早熟で繁殖性がよく長命であるとも言われています。
 そして、当初からこれらを普及するために種畜の供給を行ってきました。春秋2回の競売市も開いていたという記録があります。現在でも希望者には売却しています。数年前には御料牧場にも行きました。今頃愛子さまもそれらから搾った牛乳を飲まれているのではないかと思います。


 さて、神津牧場ではジャージー種に特化しているのは、創設のときから現在地の山奥にあり、傾斜地ばかりで放牧しかできないため高い放牧適性が求められたことと、目的が日本人の体格改善のために乳製品(バターの製造)を供給することにあったため高い乳成分が有利であったことによります。120年の歴史の中には相当な情勢変化があったことは想像に難くないところですが、立地と目的にかなった牛を使って、省力的な放牧という飼養方法を早くから確立し、周囲の情勢に左右されることの少ない身の丈にあった経営を貫いてきたことが、生き延びた大きな要因だと考えられます。
 神津牧場では、昭和35年より人工授精による増殖に切り替えています。国産の精液を使うようにしていますが、近交を避けるため輸入精液も利用しています。資質向上のため適宜外国からも個体の導入を行ってきましたが、現在は飼養牛はすべて自家産です。昭和20年代から飼養ジャージー種中より優良な系統牛の選抜育成(多乳・高脂肪)を開始し、現在に及んでいます。因みに、創業当時からの乳量の推移は図に示したとおりですが、改良効果は歴然としています。この乳量水準は放牧下での値で、当牧場産の牛を舎飼した場合には約1000kgは多いと言われています。逆に言うと放牧という運動に約1000kg分のエネルギーが使われているということです。

2011年6月3日金曜日

放牧

 先月の31日に放牧自粛が解除されました!
放牧地の牛たち
牧草の放射能による被害を防ぐため群馬県では、この春、酪農家に向けて放牧と3月以降に刈り取った牧草給与の自粛を指示していました。また、4月から三回に渡り牧草の放射線量を調べたそうです。その結果、神津牧場に一番近い富岡地区では、一回も基準値を超えた放射線量は検出されなかったそうで、先月31日に放牧自粛が解除されました。久々の放牧で牛たちも喜んで草を食べているように見えました。

牛の行進
冬から今までは「運動場」に出していたので行進の距離が短かったり場所が解りにくかったようですが、これからは通常どうり「売店前」か、「子牛の小屋の前」を1時15分頃に通ります。

アナグマ
放牧地にいました。ぴょんぴょん跳ねていたので何か虫を捕まえて食べていたのでしょうか?

フジ
今頃フジが咲き始めました。標高が高いからでしょうか?

九輪草(クリンソウ)
九輪草も咲き始めました、山羊のいる園地に咲いています。

放牧も始まってやっと本格シーズン到来という感じになってきました!放牧地は毎日変わります、「放牧されている牛が見たい」という方は、お気軽に近くのスタッフに「今日の放牧地」を聞いてみてください!  石橋